思えば、最初の「拒絶反応」が出た時点で、別の医者に相談するなど何か対策をとればよかったのでしょうが、「体に異物を入れるんだから、当然何らかの症状は出ることもありますよ。よくある現象です。ちゃんとマッサージを続けていればよくなります」という言葉を信じるしかなく、しかし一向によくならない…という日々が続いていました。
そして、痛み、痺れ、腫れといった症状だけでなく、「なんか胸が硬い」と感じるようになってきました。
これも、後に調べてわかったことなのですが、豊胸手術の後遺症として、「拘縮」という生理現象があります。
これは、バッグ(プロテーゼ)に対して異物反応が生じた結果、プロテーゼの表面に「カプセル」と呼ばれる被膜が形成されてしまうらしいのです。このカプセルの拘縮によって、プロテーゼが硬くなったり、変形したり、厚くなったりすることがあるらしいのです。
私もそのとき間違いなく「拘縮」という現象が起きていました。その頃には、当然触った感じも硬くボコボコしており、外から見ても「変な形」だとはっきりわかるようになってしまいました。
こうなるともう、彼にも胸を見せたり触らせるなんてとんでもないことです! しだいに彼ともギクシャクし始め、溝ができ、距離が生まれてしまいました。
生体(人体)の異物に対する拒絶反応。異物(バッグや注入脂肪)の周りに湯葉のような白い膜(繊維)を形成する。手術後、3週間から3ヶ月を目安にできる場合が多い。薄い場合には問題にならないが、厚くできた場合、胸のさわり心地が硬く感じたり、被膜の波を打った感じがわかる場合がある。手術がうまくいっていても、極端に硬縮したばあい、変形をおこし、痛みがでるので、バッグを取り除かなくてはならない場合もある。